新宿東口ハートクリニックブログ

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日記

2019/04/14 コンサータ錠について

精神刺激薬の話

注意欠陥・多動性障害(ADHD)の治療では、コンサータ錠(メチルフェニデート徐放錠)が使われます。コンサータ錠は、脳内の神経伝達物質(ドパミン、ノルアドレナリン)の働きを活発にすることでADHDの症状である不注意、多動性、衝動性を改善します。

服用方法

 

1日1回朝に服用して下さい。約12時間効果が続きます。かんだり、砕いたり、割ったり、溶かしたりしないで下さい。徐放性が失われ、効果が長く続きません。食事の影響はないお薬なので、朝の食事前でも後でも服用できます。午後服用すると不眠になりやすいので、避けるようにして下さい。

副作用

食欲不振や初期不眠が代表的な副作用です。副作用発現時には、内服のタイミングで対処できる場合もあるので、医師に相談して下さい。コンサータ錠は、外側の殻が消化されずに便中にそのまま排泄される場合がありますが、心配ありません。

取り扱いの注意

コンサータと同じ成分で、ナルコレプシーに使われるリタリンというお薬が乱用されてから、規制が厳しくなり、今は、特別な講習を受けた「コンサータ錠登録医師」しか処方できなくなっています。第1種向精神薬に分類されているので、家庭での保管には十分気をつけて下さい。他人への譲渡は、絶対に禁止です。はじめて、処方される方は、登録のない薬局にはコンサータが納品されないので、お薬を受けとるまでにお時間がかかることがあります。当院の先生は、コンサータ錠登録医師で、取り扱いにも慣れており、経験豊富なため、安心してコンサータ錠処方できますので、ぜひ、ご相談下さい。