新宿東口ハートクリニックブログ

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日記

2019/04/02 漢方薬シリーズ③

新元号が「令和」に決まって、万葉集に興味を持った方もいると思います。万葉集にでてくる日本人に馴染みの深い梅ですが、民間薬「烏梅(うばい)」として、鎮痛、解毒作用で、風邪薬や胃腸薬として使われてきました。今でも漢方薬として、下痢止めや駆虫薬として使用されています。漢方薬の原料の生薬には、いろいろ面白いものが使われていて、今日は、大型哺乳類の化石が入っている漢方薬の紹介をします。

 

 

 

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

漢方では、眠りにはが関連していると考えられます。疲労やストレスは、「気のめぐり」を邪魔してしまい、がめぐらないと体に熱がこもり、頭に熱が昇って脳を疲れさせてしまいます。

柴胡加竜骨牡蛎湯は、をめぐらせ、体にこもった熱を冷ますとともに、心を落ち着かせる処方で、脳の興奮からくる不眠を改善します。

抗ストレス作用がある柴胡(セリ科のミシマサイコの根)。気持ちを安定化させる作用があるブクリョウ(キノコの菌核)、リュウコツ(哺乳類の化石)、ボレイ(牡蛎の殻)が不安、イライラを抑えて、悪夢に効く漢方薬と言われています。変な夢をみて困る方は、ぜひ試してみて下さい。診察、お待ちしております。