2019/03/29 不眠症 その2
コルチゾール
副腎皮質から分泌されるホルモンの1つで、ストレスを受けた時に分泌量が増えることから、「ストレスホルモン」と呼ばれています。睡眠中に体に蓄積されたブドウ糖や脂肪をエネルギーになるように分泌されます。午前3時頃から、明け方に一番多く分泌され、起床後すぐに活動できるように目覚めさせてくれるホルモンです。炎症を抑える働きがあるので、ステロイド系抗炎症薬(ヒドロコルチゾン)として、治療にも広く使われています。
コルチゾールの分泌は、朝が最も高くなり、夜には低くなり、1日の生活リズムを整えています。これが、過剰なストレスによって1日中分泌量が高い状態になると不眠症の原因になってきます。
慢性的にストレスを受けると
人がストレスを受けると、それに対処しようとして、脳の視床下部から副腎に指令をだします。副腎皮質からは、コルチゾールが、副腎随質からは、アドレナリンというストレスホルモンが分泌されます。するとドキドキと動悸がしたり、脈が速くなったり、血圧が上がります。脳や筋肉にエネルギーを使えるように体が戦う準備をします。ずっとストレスがかかっていると体がずっと戦う態勢のままになるので、疲れてしまい、さまざまな症状が起きてしまいます。
深い睡眠をとるためには、ホルモンバランスを整えていくことが大切になります。