新宿東口ハートクリニックブログ

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日記

2019/03/06 甲状腺の病気について 

 

甲状腺

甲状腺は、喉ぼとけの下にある蝶々の形をした臓器で、甲状腺ホルモンを作り分泌しています。甲状腺ホルモンは、脳や心臓、骨、筋肉、皮膚など全身の新陳代謝を活発にし、精神状態にも関わり、人がいきていくうえで必要なホルモンです。

甲状腺ホルモン(T3、T4)の量は、脳の下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)の働きによって調節されています。診察の時、首を触診したり、血液検査でTSHやFT3、FT4の値を調べるのは、甲状腺に異常がないか確認しています。

FT3(フリーティースリー)は、血液中でたんぱく質と結合していない甲状腺ホルモンのことで、ホルモン作用が機能しているもの。たんぱく質とくっついているT3は、ホルモンとしての作用がありません。FT4(フリーティーフォー)は、血液中でホルモン作用のある甲状腺ホルモン。

甲状腺の病気

甲状腺の病気には、甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症というホルモンの分泌にかかわる病気と甲状腺に腫瘍ができる病気があります。亢進症で代表的なものは、パセドウ病です。動悸、喉の腫れ、眼球が飛び出てみえることが、主な症状です。低下症では、橋本病とよばれる病気で、むくみ、だるさ、無気力などが自覚症状にあります。腫瘍では、自覚症状がほとんどなく、腫瘍が大きくなると首の腫れやしこり、物を飲み込むときのの違和感などが、でてくることがあります。

このようにだるさや無気力など原因不明の不調があれば、単に不調と片付けずに甲状腺ホルモンの検査を受けることをオススメします。当院に初診でかかる方は、皆さんに最初に血液検査で甲状腺の機能も確認していますので、安心です。