2019/04/11 性同一性障害とは? その2
2018年6月に世界保健機関(WHO)は、最新の疾病分類で、心と体が一致しない性同一性障害(GID)を精神疾患から外すべきと判断しました。
WHOは、病気やケガ、死因など5万5000項目をまとめた「国際疾病分類(ICD)」の最新版の中で、性同一性障害を示す「性別不合」を、「精神・行動・神経発達障害」ではなく「性の健康に関連する状態」に分類しています。フランスやデンマークなどの複数の国がすでに分類を見直し、精神疾患から外しています。
日本では、性同一性障害と診断されるのに、二人の精神科医の診断によって確定します。性別適合手術は、保険適応になりましたが、手術前に受ける必要があるホルモン療法は、今の時点では、保険適応になっていません。WHOの疾病分類は、医師や保険会社によるサービス提供範囲の判断に使われているので、精神疾患から外されたことで、日本でも今後、医療を受けやすくなる可能性があります。